当初、見事と思えた北京五輪開会式の演出が馬脚をあらわした。夜空に描かれた足跡は、花火ではなくコンピューターグラフィック。本番で歌った少女は口パクだった。
そんなことがあっても北京オリンピックが活況を呈しているのは、日本選手のがんばりに他ならない。水泳の北島、女子柔道の谷本、上野、男子柔道の内柴の金メダル、フェンシングの太田選手の銀メダルが日本人を熱狂させている。
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ただ苦言を呈したいのは、「ママでも金」の谷選手。せっかく下駄をはかせてもらって出場したのに、結果的にこれまでの栄光に傷をつけることになった。すでに力は落ちていた。本来、谷に勝った若手を送るべきだった。
ところで、相変わらずうるさいハエのような存在なのが、お笑いタレントだ。スペシャルキャプテンという浜田雅功はその最たるもの。真剣勝負のスポーツの世界では、ジャマ以外の何者でもない。明石家さんまも同様だ。オリンピックにバラエティーを持ち込んでほしくない。これは使う側のテレビに責任がある。
とにかくクソ暑いのにますます暑くするのは、テレビ朝日のキャスターに就任した松岡修造。とにかくオーバー。元テニス選手という実績はありその資質も申し分ないのだが、も少しプロ選手としての落ち着きがほしい。
フジは古田敦也を使っているが、しょせん素人。隣に座っている女優の相武紗季は、お飾りのあいづち要員。緊張したオリンピックがダラケてしまうのは、司会進行に問題がある。
さらに、フジは「ナイスデー」の小倉智昭が力を入れているが、知ったかぶりと、選手との親しさを強調する自慢話が鼻につく。「選手と約束した」とか「柔道着をもらうことになっている」という個人的な話をちらつかせるのには辟易する。
むしろ、謙虚に目立たないように進行しているSMAPの中居正広の素人なりの司会ぶりに好感を感じる。
結局、何もできない無知ぶりを露呈したのは、民放の女子アナたち。そもそもスポーツのことをろくに知らない女子アナを売り物にする民放の姿勢は、安易以外の何物でもない。 そうなると、やはりNHKの放送は民放よりも数段優れている。入場式の司会を担当した青山キャスター、そして各スポーツに精通して冷静に実況しているアナウンサーたちは、相変わらず絶叫調の民放アナとは比べようがないほど勉強をしている。
民放では、減量失敗で2回戦で敗退した90kg級の泉選手に対して「オリンピック選手としての心構えがない」と一刀両断した井上康生の厳しい批評だけ印象に残った。
■肥留間正明の芸能斜め斬り 北京五輪からバラエティータレントを追放せよ!(内外タイムス)
北京五輪の日本選手は頑張っているが、地元中国選手の大躍進が目に付く、日本はアテネ五輪では過去最高のメダル数を獲得したが北京では惨敗といえるだろう。ロンドン五輪では巻き返して欲しいものだ。

